この時期は室内でも寒いと感じることもあるかと思います。
私が仕事をしている事務所も例外なく寒いです。
鉄筋コンクリート造、築50年超の事務所を赤外線サーモグラフィで表したのが、
こちらです。
紫色が濃くなるにつれて、温度の低さを表しており、
一番濃い部分は外部に面した壁や梁などの鉄筋コンクリートの部分です。
蓄熱する性質のあるコンクリートは、夜間の冷気の影響を受けており、なかなか温まりません。
次に冷たいのが、窓部分です。
画像では少しずれてしまっていますが、
窓枠の形に色が変わっており、アルミニウムでできたこの部分は、ガラスに比べて冷たくなっています。ガラスに比べて熱を伝えやすい性質があるので、このような状態になっております。その次が窓ガラスの部分です。
戸建て住宅での実験数値では、
冬期の場合、暖房の熱エネルギーの58%が窓から、換気で15%、壁15%、床7%、屋根5%という割合で逃げているという結果があります。
この時の窓とは複層ガラス(ペアガラス)仕様での数値なので、
事務所のような古い建物で使用されている、単層ガラスでは、もう少し多くの熱エネルギーが逃げていそうです。
このようなことを踏まえ、弊社では新築やリフォームでも窓廻りの強化を推進しています。
具体的には、高性能サッシの導入や、内側にもう一枚サッシを取り付ける(二重窓)などの方法です。予算に余裕があれば、壁などの断熱強化、隙間風の浸入を防ぐ気密性の向上なども奨めております。
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